思いつき

作品にテーマというものを設定したとして
そのテーマは骨格のようなもので、それだけを示しても何にもならない。


そのテーマに何やらかんやら、そこら辺にある何か、粘土を肉付けして、作品が完成して、それを様々な方向から撮影した写真が雑誌に載るわけで。


という事を小説を読んでいて思った。
テーマを描くだけなら数十文字で足るわけでそれに沿って些末な文章をごつごつと肉付けして、その文章が小説になるわけで。
その骨格、テーマは読むものではなく読み取り、感じとるものなのだ、って事。
象徴的なテーマはそうやってしか表現できない。


骨格のストックも粘土のストックも沢山あった方がいいし。
粘土も質の良い粘土の方がいいし。
盛る技術ももちろんあった方がいいし。
上達の軌跡も分かる方がいい。