コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)コインロッカー・ベイビーズ / 村上龍 読了。というか月曜日に(下)を読破。
ポイントだけ述べておくと最後の解説で吃驚するくらいまっとうに、モチーフ、話の流れ、全体を貫くテーマ、をぶんぶん解説していて、こういう解説もありなのか。と思った。
解説でほんとに解説するのはこの小説の発行された時期的なもの?それともたまたま書評家だったのかな?


現在でこれをしたら古臭いなーと言われそうだけど全然ありだなーと思った。だいたいあっても無くても良い物じゃないか、最近の解説は。著者の交際関係的に一応声かけとくかとか名前載せてくださいとかそういう裏事情が見え隠れ。


あと知った顔で村上龍の文章は読みにくいとか気障だとか、そういうはてな的な「普段普通の生活をしている俺様がたまたま読んでみたので感想という名のケチをつけてやるぜ」感想は自分の嫌うものの一つなので書かないように。したい。
ものすごく敵を作る文章のような気がする


「いくらケチをつけたって本が出た、って事で自分より上なんだからケチつけれないんじゃね?」「でもその考えで行ったら全ての本に批判をする事できないんじゃ?少なくとも一般市民は」「んー、そうやってケチをつけるのが一般市民という事なのかなあ」「つまり君の考えは自分が物書きをする人間、って事から位置づけを行っているって事かな?」「つまりイデオロギーの問題」「なにそれ」「いや知らんけど。筒井康隆のキーワードでいろんな人の筒井康隆への文句を見て腹が立ったんだよ。」