映画事情

借りた DVD 3 本。

ZOO [DVD]

乙一の ZOO 。もち既読。当時劇場で見たかったが近くでやってなかった。

• カザリとヨーコ

監督インタビューで「メインテーマは虐待はいけないことだ、という事」と言っていたけど、それはどうかと思った。
この作品は親から虐待されている、というのは主人公ヨーコにとって避けられない与えられた「環境」であり、それはどうしようもないもの。そういう特殊な状況の中で(文中でも虐待は現実味を少し欠いた特殊なものとして描写されている)ヨーコがどう行動し、どう変わっていくか、という事がテーマだと思う。
でも乙一作品全般にある状況の特殊さ、非日常さを映画で描くには相当難しいと思うので、作品の内容に対してはしょうがないかな、むしろ成功していると思う。

• SEVEN ROOMS

姉ちゃんが演技を地でいってる。「ちょっとアンタ！！」という感じ。脚本がそうなってたんだろうか？
それはまあ横道として普通によくできていたと思う。グロさが足りないのはしょうがないか。血が薄い赤インクだもの。

• 陽だまりの詩

うう…この、 3D アニメを予告編などで見て、最初少し「うわ〜」と思ってしまう俺は偏見を持つ者でしょうか…
「機械の女のコ」「清純」フェチズムがつまってんなーと思ってしまう。
あと、エロゲの○○○やＸＸＸがこれ系統の 3D だからそれ関係あるかな…ごめんなさい。
そういう想いは見てるうちに引き込まれてなくなったので、普通に楽しく見れた。というか 5 つの中で一番良かったかもしれない。
極限の限定状況と自然と人のココロと死。

• SO―far そ・ふぁー

主演の 神木隆之介 君をみて、（かわいいなー、これ、これを観た人たちが、自分の息子を女の子っぽく着飾るのが流行ったりしないだろうか…）とか思った。俺はショタか。
それはさておき、原作が大変良かったのでそれをどう表現するか一番楽しみだった作品。
説明不足かと感じたが、後で原作小説を読んでみるとそちらでも説明不足だと感じたのでこれは見る側の想像力と補完力だろうな。良かった。

• ZOO

原作破壊。
でもショートムービー、映画、としてみると映画的な良さは一番いいと思う。
乙一は良くも悪くも意味や論理で完結してるからこういう不可知で流すっていうのは実に映画的に良い。


陽だまりの詩、ZOO が良かった。

真夜中の弥次さん喜多さん DTS スタンダード・エディション [DVD]

原作のしりあがり寿未読。
簡単なあらすじ。男らしい弥次さんとヤク中の喜多さんはホモの関係。リヤルを求めて伊勢参り。
後半は少しダレたものの出演者、演出、かなり手が込んでいて、そして手を抜くところはとことんチープで、大好き。あとホモネタも個人的にも大好き。
モンティ・パイソン的展開もあり。なんだありゃ。
大満足。
中村七之助さんの、演技力、というか存在感は凄い。黙った顔の表情だけで充分間が持つ。
長瀬智也さんが演技がアレなのは演技の練習するだけの余裕がないんだろうと思う。ジャニーズ関係は。

エクスペリメント [DVD]

パッケージないのか。パッケージだけはかっこよかったのに。
全てが「それっぽく見えるように」とだけで作られたという感じのダメダメ映画。映像も薄いが中身も薄い。最終的にこの映画で何を言いたいのか本気で分からない。
es 観なきゃな…