アフロ・ディズニー面白いな

菊地成孔大谷能生『アフロ・ディズニー』読み始めた。面白いなコレ。
発売知った時や前評判やタイトルや実際に手に取って目次を眺めたときまで第一印象としてとにかく「今度は失敗作で面白くなさそう」と思ってて、なぜかというと菊地成孔ラジオなどでガンダムの知識やらアニメの話などに対して「いや全然詳しくないんですよスイマセン」と言い訳というか防衛線を張っていたのを聞いたことがある事で、最近はそういう『オタク毛嫌い』が一周して二周して無化されてきていて、古い、今更何言ってんだ、別に詳しかろうが詳しくなかろうがどうでもいいよ感があり、テーマに「オタク=黒人」なんて持ってきて下手に歪んだオタクサブカルに手を出さない方が、といらん心配をしていたんだけど。
あと冒頭部を読み初めてみると今までちょくちょく引用というか、さわりを引っ張ってきたラカンソシュールR.D.レインフロイト、等学術的要因をけっこうまともに扱うらしく理解が完全でないとはとてもとても言えないけども、世間的に見たらミュージシャン文筆家評論家である筆者がそれを正面から扱うのはやはり無理だろう、引用は大変楽しかったがこれは流石に専門家に任しといた方が、と思った。
のだが、今二章の半分辺りまで読み進めてるけど杞憂でした、やはり自信というか何かがある、と確信してから書いてる。受容の幼児化、て所が最高。
俺はあれですフロイトラカンソシュールも全然知らないけども、筒井康隆を読んでて岸田秀を読んでさえいれば十分脳内麻薬出せるんじゃないか。筒井康隆の『文学部唯野教授』を 30 回位読んで、岸田秀の『ものぐさ精神分析』『続・ものぐさ精神分析』他を 10 回ずつ読んでて良かった。
あとエイゼンシュテインについても大学の教養科目でたまたま、と言っていいだろうけど知ってるんだよね。ゴタールの映画は観たことはないけど噂のさわりだけみたいな感じで聞いた事あるような無いようなみたいな。
あと『M/Dマイルス・デューイ・デイヴィス III 世研究』は出版社のエスクァイアがつぶれたとか聞いたけどそんなに売れなかったのかしら。