涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)
涼宮ハルヒの憂鬱
谷川 流
読了。今日 Amazon から届いたので 2 時間と少しでノンストップで読む。これがライトノベルか。読みやすい事この上ない。
感想。※少しネタバレ ?
この人文章うまいなー。そんで萌え萌えしい方向へのむりやりさがあまり無いので sneg 感が無いので苦しくなく読める。
最初の ぬるい学園ドラマ 風の展開が実に楽しく 「え?これ面白くね?良くね?」 と思っていたところ、中盤から 「ん?んん?そーくるの」 となり後半に向かうにつれ 「いや…これはおもろいけど…」 となり 「あらあらあらあら」 終わり。んー。
上の感想わけわかんないすね。つまり 現実の中の非日常 を楽しむ前展開から、途中からあろうことか エディプスの恋人 ( 筒井 康隆 著 ) 的展開になってしまい、現実の中の非日常どころか 地平がぐらぐら、見るのもあぶなっかしい世界になってしまう、この転回が違和感を。現実の安心感から非日常の安定感へのスライドがうまくいってないというか。
いや普通の読者はこのコペルニクス的転回( by かってに改蔵 コペルニクス的転回の時にハルヒがあったら 100% ネタにされたと思う。つーか さよなら絶望先生 で近いうちネタにされないかな? )に「うっひゃあ〜」となるのかもしれないけど ( いやライトノベルではこういう小松左京筒井康隆がやるような世界創造万能メソッドはよく使うのかな? )。
ライトノベルは楽しい事が第一だと思うから ( ライトノベルこれ一作しか読んで無いくせに ) 読む安定感、安心エンターテイメントは大事だと思う。
ほかの作品も読んでみてこの安心感が確立されたら、どうだろ、少なくとも俺は安心します。


結論:売れるものには理由があります。完成度の高い傑作であります。文章は勢いがあるし文のバランス感覚 ( 快 - 不快 ) も秀逸。<上と言ってる事違くないか?


アニメも見ます。(ぇ